ファンブルブログ

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【雑記】ドラは麻雀の一大発明だった?

しばらく前だが、麻雀の話になったときに、ドラの話になり、「ドラというのはよくできている」という話になった。

昔はただ単純にギャンブル性と運の要素を上げているだけの存在であると思っていた。何せ1枚1翻である。一生懸命作った平和やタンヤオと同じ価値なのだから、まあゲームバランスどう考えてんの、と思っても仕方がない。

しかし、最近はちょっと考えが変わってきて、ドラが麻雀というゲームの寿命を延ばしたのでは、と思っている。理由として、

  1. ゲームがわかりやすくなる。
  2. 同じ配牌でもドラによって戦略が変わる。

1は、初心者でもドラをかき集めれば高得点が取れるようになるし、麻雀をやるうえでも見るうえでもわかりやすくなる。

2は全く同じ配牌でもドラによってとりうる戦略が変わる。大げさに言えばドラの種類、34種で麻雀の広がりが34倍になったといえなくもない。

それもこれもドラが強すぎるからこそ起きるわけで、なるほど運の要素を極力減らした競技麻雀ルールですらドラが存在するわけだなぁ、などと思ってしまった。

そしてこれが、使われていない王牌の牌を1枚裏返すだけでできたのだから、まさしく一大発明だったのではなかろうか。

古典ゲームのルールというのは不整合なように見えて奥が深いなぁ、とその友人と話しながら思ったものである。