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【雑記】ワールドカップ 日本対ポーランドをボードゲーム的に考えてみた

ワールドカップでは日本が決勝トーナメントに進出ということで、非常にめでたいことなのだが、その試合内容で何やらもめているようで。

私はそこらへんに突っ込めるほどサッカーの知識はないので、ちょっとボードゲーム的に考えてみましょう。

ルール

基本的にはサッカーを使用したゲームであるが下記の追加要素がある。

  1. 4チーム参加の総当たり戦。
  2. 勝利条件は上位2チームに入ること。
  3. 勝ち残った場合は選手を持ち越して次の「決勝トーナメント」というゲームに参加する。

今回発生した事例

日本チームは予選を優位に進め2戦を終えて1位タイ。決勝トーナメントも見据えてスタメンを6名入れ替えて休ませるようにした。

勝利条件である2位以内に入るには最終戦

  1. 引き分け
  2. 負けでかつセルビアが勝つかコロンビアが勝ったうえでの得失点差。

ここで日本は1を目指してゲームを進めるが後半に点数を取られてしまう。相手が格上ということもあり1達成は厳しくなったが、ちょうどもう一方の試合でコロンビアが1点リードしたとの情報が入ってきた

これを受けて日本は負けでも勝利条件を達成できる見込みになったのでそこからは全く攻めずに試合を終了した。

ポーランドも勝っている状況でリスクを負いには来ない)

ボードゲームでは・・・

この内容、ボードゲームの大会でもよくある光景で、例えば4人ゲームで順位点1位4点-2位2点-3位1点-4位0点の方式で行っている場合などで、最終戦2位や3位で予選を通過できるのでリスクを負わないようになったり、トップを押し上げてすぐに終了させたり、という行為ができるようになります。

これは通常のゲームの外側にリーグ戦というゲームがあるのが原因で、そっちの勝利条件のほうが重要で、勝利を目指すという各ゲームの目的が薄くなるためです。

実際のところ解決方法も難しく、ボードゲームなら勝ち数が同点の場合に順位決定戦をやる余裕がありますが、スポーツでは追加の会場の確保などもあるので難しいです。

他の試合の情報を入れないようにすると緩和することができますが、それは現代社会においては無理でしょう。

今回の行為はルール上認められているので、問題はないと思います。

ただ、できればすべての試合が白熱したものになってほしいので、試合方式でどうにかできないか、とは思います。